2015年12月28日月曜日

住宅購入に伴う新たな規制が影響?

全米リアルター協会(NAR)が12月22日に発表した2015年11月の米中古住宅販売は年率換算で前月比10.5%減の476万戸と、市場予想の535万戸を大きく下回り、2010年7月以来の大幅下落となりました。
住宅購入に伴う新たな規制が影響した可能性があるとしています。


また2015年10月の中古住宅販売数字は、当初発表の536万戸から532万戸に下方修正されました。
住宅市場の堅調さは、今年の米経済を大きく押し上げ、低金利が続く中、若年層が独立して家を購入する傾向が強まっていました。


NARのチーフエコノミストによると、住宅購入時の書類手続きを簡素化することを目的に2015年10月から導入された規則が、11月の落ち込みの主な要因で、銀行や不動産会社が新たに義務付けられた書類を用いて取引をすることに慎重だったようだと指摘しています。


更に、住宅の急激な値上がりと在庫不足が販売を抑制した可能性があるとも指摘しています。
住宅の中間価格は22万300ドルと前年同月比で6.3%上昇しています。
地域別ではいずれも落ち込み、西部が13.9%、南部が6.2%、中西部が15.4%、北東部が9.2%とそれぞれマイナスになっています。


参考:National Association of Realtors ニュースリリース(2015年12月22日)